小籔千豊、異例のスピード出世で吉本新喜劇の新座長に!

http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/200602/01/ente189737.html

「◆ 28日からなんばグランド花月でお披露目公演「小籔祭り」開催 ◆

 吉本新喜劇小籔千豊(32)が座長に就任することが31日、分かった。今月28日から大阪・なんばグランド花月でお披露目公演「小籔祭り」を開催する。99年1月に吉田ヒロが座長に就いて以来、約7年ぶりのニューリーダー誕生。大役を任されることになった小籔は「伝統を大切にしながら新しいことにも挑戦していきたい」と意気込み十分。ガリガリの体形の小籔が新喜劇の太〜い大黒柱になりまんね〜やわ。


◆ 吉田ヒロ以来7年ぶりのニューリーダー「伝統8割、挑戦2割でいく」 ◆

 次期リーダーの呼び声高かった細長〜い男が吉本新喜劇の“芯(しん)”を務めることになった。現座長の内場勝則辻本茂雄吉田ヒロに続いて新たに小籔の名前が歴史に刻み込まれた。

 「最初はピンと来なかったけど平社員が社長になった感じで驚いてます。座長になるなんてツメの先ほども思ってなかった。奇をてらうことなく、やっていきたい」

 お笑いコンビ「ビリジアン」で活躍していたが01年に解散。一時は引退も考えたが先輩芸人の説得もあり、新喜劇に入団した。その後「大きい声出したらアバラ折れました〜」という体の弱いチンピラ役などでブレーク。昨年8月に開催したレイザーラモンHGらとのイベント「ビッグポルノ」終了後に座長の内示を受けたが、入団して約4年と異例の早さでの大抜てきとなった。

 「伝統8割で、2割ぐらいは新しいことに挑戦していきたい。絶対に誰もが笑う一子相伝の技を受け継いでいきたい」

 座長はリーダーとして座員をまとめたり、後輩へのネタ指導を行う。座長を務めた際のテレビの視聴率についても責任を負わなければならないなど、プレッシャーものしかかる。小籔は04年ごろから座長不在時に代行のような事も務めてきたが、これからは本格的な始動となる。

 「ベテランの方もおられますし、新喜劇でのボクのスタンスは変わりません。将来的には花紀京師匠のようになりたいですね」

 新喜劇は1959年3月1日に「吉本ヴァラエティ」として産声を上げ、62年6月に「吉本新喜劇」としてスタート。45年以上続くナニワの笑いの歴史に1メートル88の史上最長の座長が最長不倒の笑いを打ち立てる。


◆ 「新座長誕生口上」などイベント満載 ◆

 「小籔祭り」(28日から3月6日)では28日の1回目の公演前に内場、辻本、吉田の3座長と小籔による「新座長誕生口上」を行う。期間中の来場者には「小籔ステッカー」を無料配布。ほかにも身長が1メートル88を超える人などの入場料を無料にする大盤振る舞いだ。外壁にも小籔の大看板を展示し、NGKのモニターでプロモーションビデオも放映する。なお、3月18日に毎日テレビで新喜劇とトークを中心にした2時間の「座長特番」(後0・54)も放送する。

 ★小籔 千豊(こやぶ・かずとよ) 1973年(昭48)9月11日、大阪・住之江区出身。NSC12期生。93年にお笑いコンビ「ビリジアン」を結成した。96年に映画「サラリーマン専科単身赴任編」に出演。2004年にはNHK朝の連続テレビ小説わかば」にも出演した。
[ 2006年2月1日付 紙面記事 ] 」