『若手the大喜利 〜龍の穴〜』@ルミネtheよしもと

MC: あべこうじ佐久間一行
出演:ハリセンボン、ラフ・コントロール、ピース、アームストロング、チーモンチョーチュウ平成ノブシコブシガリットチュウ、オリエンタルラジオ


大喜利ライブがうまくいくかどうかは、MCの力に40%以上はかかっている」と思っている。
その点、今日のあべこうじは、若手芸人がのびのびと次々といい答えを出す空気を作らなかった。
思いきり、自身のダークサイドを出した。それは、大喜利に必要な緊張感、の類じゃなかった。

大喜利の答えは一発ギャグと同じく、出す瞬間までウケるかどうか判らない、とてもリスキーなものである。
松本人志千原ジュニアバッファロー吾郎竹若、次長課長井上、ケンドーコバヤシお〜い!久馬大喜利大会百戦錬磨のツワモノならまだしも、今日の出場者はまだコンディションも不安定な若手芸人。バクチ要素、拡大。とすれば、先輩格でMCであるあべの務めは、たとえ荒削りな答えが彼らからバンバン出てこようとも、結果として観客みんなに「このライブを観に来てよかった〜」と思われるように持っていくこと、のはず。


そのためには“若手芸人がのびのびと次々といい答えを出す空気(ムード)”は必要不可欠。
が、今日の彼は「採点を甘くしすぎてはいけない」というルールのほうを重んじたうえ、それを明るく伝えなかった。
「ポイントは…ありませ〜ん」と言えば、そこで笑いになるものを、
ポイント無しの回答には「ん〜」と言うぐらいで、そのままスルー。それじゃ次出しずらいって。

ジャンプ放送局』とかの雑誌の投稿コーナーと生の大喜利ライブが異なるのは、「面白い思考による回答」以外のアプローチ、例えば、言い方で勝負する、カン違い回答をかぶせてすべりキャラとして存在する、等ができうる点。しかしMCから回答フォローやツッコミが無いと、1つ1つのぶつ切りとなりやすい。まるでNSCとかの特訓でやってるかのように突き放し、「出した回答でできるだけ笑いを」という発想が感じられなかった。大喜利発想のためのヒントも全く出さなかった(←ほんとこれは珍しい)
しかも、採点厳しすぎ→なかなかポイント出ない→盛り上がらない
ポイントがついても→どこが良かったのかとかあまり広げない→それをパクるというふざけもできない→空気重くなる
こんな感じ。


そんな重い空気の中、ラフ・コントロールとアームストロング安村はまっとうな回答勝負以外の“遊び”づくりに進んで動いた。
平成ノブシコブシも頑張ってたけど、人の好さがこんなとこで出た。遠慮するとこじゃないのに。次は頼むよ。


『真夜中のワッショイ祭り』初期の頃は、「仕切りやらせたらナンバーワンだな」と思ってたのにな。どうしちゃったんですか?


巻き込まれないでマイペースを決めこめられるハリセンボン、ピース又吉チーモン白井らもともと大喜利得意な人達がポイントを稼げる結果に。


※後日の加筆につづく