『吉本コントショー』＠ルミネtheよしもと
（※ネタ順、あやふやです）
- ハリセンボン
いつものパターンを大阪向けに作った新ネタのよう。けど、それをそのままルミネに持ち帰ってきちゃったか。後半失速で惜しい。もう基礎力は認められた存在なので、今後は展開のひねりが期待されてゆくと思う。
『ゲンセキ』出演当時、友人が「伸びてきた！」と絶賛していたのでついついハードル上げて観てしまったのですが、正直、最初に１人が「ガタンゴトン…」と言ってた時点でオチが読めてしまい、その通りだったので残念。この手法、コント三昧の東京ではもうバナナマンなりバカリズムなりザブングルなりダブルブッキングなりハイキングウォーキングなりがやってて別に驚かれないし。てゆーか西でも、チョップリンがやっとるやん。まあ、手堅いネタでご機嫌伺い、なのかな。
今後、もっと彼らならではのものを創りあげてってほしいので、上手いコントからインスパイアされるのではなく、異ジャンルのものから吸収し成長してってほしい。
- アームストロング
いつものパターンで空手部。お気楽に観れる。
- ジャンクション
アームストロングと設定が似てる？と一瞬ひやっとしたが、原田演じるオッサンくささで払拭。個人的には、下林のアホさをなぜ活かさない･･･と物足りなさ。
- ピース
昨年夏の単独でやっていたコント。特性を活かした物語。コンスタントな笑いヒットの連続。
功太の素養を活かした、ブラックなネタ。マイクトラブルにもノーコメントでどんどん進んだのは、明るい雰囲気を抑えたかったから？
今年２月の単独でやっていたコント『白バイ』。構造はシンプルだが、彼らがやることによって彩りが。（たぶん、同じ台本で違う誰かがやってもこれだけおもしろく昇華しないと思う）大阪でもこれやってもよかったかも。オンバトでこれやってもいいかも。
ぷっすまで初めて彼らを知って観に来た人がいたら、これを初めに観れてラッキーだね。
ゴミ収集のネタもどこかでやってほしい・
- 天津
友人からいいネタだと聞いていたので、ワクワクして観る。向が最近追求している“ヲタク”“変態”要素をコントに昇華させ、キムタクは脇に徹していた。
このようなネタの場合、後半の展開は、大きく分けて
Ａ・向がさらにエスカレート
Ｂ・木村が反逆
Ｃ・二人ともにハプニングが起こる
の３つの選択肢があるわけだが、結果は「Ａ＋ひねり」。木村の役が抑制されていた分、お客の期待はＢになりがちだったかもしれないのが玉にキズ。
シークレットゲスト１組め。設定だけ決めて、即興だったよう。無駄なセリフが生まれないのはさすが。先輩だからか、力は７分ぐらいしか出してなかったような。でも疲れてきていたお客にはそれが気楽で幸いした。
私をふくめ、お客さんが疲れてきた頃だったので、ナンセンスな設定が幸いした。後半が、彼らの漫才と比べるとまとまりすぎていた。
- ダイアン
個人的には、ふだんコッテコテの関西弁ニイちゃんの津田が「○○だよ〜！」とこじゃれた東京弁を操っているというだけでも腹がよじれるぐらいおかしいことなのだが、ルミネのお客さんにはぜんっぜん伝わってなかったよ！ なんでこういうネタ選んできちゃったのか？ ダイアンは、そういうとこあるなぁ。もったいない！自分達の長所を今イチ解ってないのかな？もー。
どっかで１回観たネタ（ルミネ単独？）。ポイズンはこういうショーケース型のLIVEの時に真っ向勝負をしないというか、真剣に同じ土俵になんか立ってやるもんか的な意図を感じるが、それははたしてカッコイイのか？そろそろこの手は通用しなくなってるのでは？
初期の彼らのパターン。全部ありがちで、裏切りがあまりなく、よく憶えていない。
シークレットゲスト２組め。いろんな人が面接に。
彼らも、力は７分ぐらいしか出してない感じ。けど、それでいてさすが高水準！！ 彼らがもっとテレビに出て認知される世の中に早くなってほしいと切実に思う。
エンディング
とろサーモン久保田とハリセンボンの二人で「目も当てられない兄弟」と。向が何か言いかけたが、やめてしまった。前に出てこんかい。
総評
やはりコントは東高西低なのかなーと思った。漫才がパワフルでスピード感あふれるイメージがある分、関西芸人の中では「コント＝パワー抑えめに演るもの」になりがちなのかも。
今、東京では、もうそれから１枚皮がむけた状況に進化しているので、今日観たbase芸人のコント（中山功太以外）は、どれも私の予想を超えなかったです。残念っす。
というか、関西でも、先輩のサバンナとかバッファロー吾郎、次長課長のコントレベルはやっぱ高いんだなーと実感しました。
また東京の地でのリベンジを期待。
帰り、都営新宿線のほうに急ぐ向（「萌え」ジャージ青を着用）を目撃。どこへ？アキバだとＪＲのほうが速いよ。
