糸井重里、よく調べもしないでエアギターに毒を吐く

ちょっとガッカリです。
糸井さんという人間は、かなりの影響力がある。
影響力がある人間が毒づいちゃいけないというのではなく、毒づくなら最低限のことは確認してからすべきでは?
あと、“オトナの遊び方”みたいなのを自分のサイトで提案している人が、エアギターという遊びに理解を示さないというのも残念。




今回糸井さんがスポットを当てたのは、「“一番”って何やねん?どこの人が決めたの?どういう基準で?」といった、人々の基準・価値決めについて改めて問いを投げかけたものだということは『村中でいちばん』という文章から汲み取れるんです。
が、その後ろにつけた感想文で
「国際大会の意味を無にするような虚しい競技」とエアギターの価値を一発で卑下。
これは、ポピュラーな国際大会=オリンピックやワールドカップ についてはどういう見解をお持ちなのかを知らないと、エアギターという国際大会だけに噛みついたのかどうかが判らないので、あとで調べたいと思いますが、
エアギターは確かに、ギターという文化が普及しているちょっと裕福な国の人だけしか参加できないし、その国からも全て参加しているかというとそうではないだろう。でもそれは、スポーツだって同じだもんなぁ。
また、どんな競技も、黎明期は参加人口が少ないものだし、エアギターも今はそういう状態。そういう状態だからといって、そのなかで一番を決めちゃいけないってことはないんでは?
もしも、「少ないエントリーの中で一番、一番って浮かれてんじゃねえよ」ということなら、カーリングボブスレーにも言及し比較すべきだし。


そして、「優勝者がエアギター練習しはじめて、まだ8ヶ月というイージーな内容」のくだり。
まず、「始めて2日で日本チャンピオンに、2週間で世界チャンピオンになった」のが正しく、ここ数日のダイノジblogを読めば確認できるのに間違えていること、
「イージーな内容」という言い方に「呆れましたわ」というニュアンスが感じられ、スポーツではなくオトナの遊びだからこそ起こりうる奇跡・偶然を受け入れないそのガンコさは、「言いまつがい」だけで遊ぶことを教えてくれた人と同一人物の発言なのか?と疑ってしまう。


私自身、エアギター協会の人と直に接したことは無いので、その志はわからないけど、それでも、おおちさんが、国際大会の舞台で人々をシビれさせたのは動かしがたい事実なんだと思う。


とにかく、前半の『村中でいちばん』という文章での説得力・問いかけの強さが、最後のエアギターへの毒で帳消しどころかマイナスになってしまっています。


とりあえず、すごいなぁと思いたい人物の、片手落ち作業の瞬間を垣間見た気分。
人間だから、失敗はありえるけども。


ダイノジ大谷さんの対応のほう http://mycasty.jp/ohtani/html/2006-09/09-13-498946.html がオトナやんー。でもたぶん、カチンとは来ただろうなぁ。