鬼ヶ島、すっぽん大学 ほか on 『M-1グランプリ2006』三回戦@ルミネtheよしもと
審査員;放送作家・倉本美津留さん、? さん、放送作家・元木すみおさん、放送作家・田中直人さんの4名。
【準決勝進出者】
カリカ(吉本興業 東京)
磁石(三木プロダクション)
変ホ長調(アマチュア)
レアレア(吉本興業 東京)
流れ星(浅井企画)
トータルテンボス(吉本興業 東京)
最前列で観戦したゆえ、審査結果発表時には蛍光ペン(オレンジ)で色づけされたコンビの数をすばやく見、その少なさに驚いた。
23日よりもポテンシャルが高い漫才が多かったように思ったのは、最前列ゆえの錯覚だったのか?
レアレアは、若手自主ライブ等で地道にやっているし、“亀田兄弟の父の顔マネ”という金脈はだいじにしてほしいのだが、いつもぬぐえないのがボケのほうの人の思いきりの悪さ。センスはイイ人なんだろうと思うけど。
なので個人的には、レアレア通すんだったらデスペラードでしょう、と思う。
中だるみがなく、構成のたたみかけも成功し、何よりも「やりきってた」ので。
どこかでグランジを高評価する人が居たようですが、グランジ好きから言わせるとあのジャンケンネタ、いつもあのぐらいのポテンシャルは出てるんだよなぁ。なので見なれてる人には衝撃は無いかも。
あと、このネタ、フォーメーションの変化=空間の使い方が立体的という点は評価できるけど、ストーリーの転がりが少ないように思う。
同じような決闘ネタなら、パンクブーブーのほうがドラマチックな展開。
でもグランジはこのところかなり伸びてきてるので(※『カリスマ芸人待合室』への多数出演はムダではなかった)、もう1つ新たな代表作が出来てそれを来年のM−1にかければ、ポテ少のように準決勝進出、ありかも。
カリカはとにかく、怪物だった。ズルイ。
あれで、客も芸人も、体温が3度ぐらい上がったような。
…なんで、すっぽん大学の前やねん!!
しかし、23日も思ったけど、非吉本だったり舞台経験年数が少ないと、まず声が小さいな。すっぽん大学も、同じネタでも、せめてカリカぐらい大きい声だったなら…。
その点、ガリットチュウのポテンシャルも凄かった。兄さんの意地を見た。
ところで。
・設定通りにやらない、というボケ→「ちゃんとやれよ!」というツッコミ は、もう見飽きてしょうがないですね。
それやっただけで、萎える。
せめて、ツッコミのセリフをひねってほしい。
(本日で言うと、ニブンノゴ!。)
あと
・2秒ボケ→2秒のひとことツッコミ という連続ラリー は
タカアンドトシの「欧米か!」がポピュラーになった今、
「誰かがどっかでやってたテンポだな…」感が否めない。損です。
(本日で言うと、サカイスト、エリートヤンキー。)
変ホ長調は、レベル高いなー。
動きと連動してセリフを覚える、ということができないんですよ。詰まったりしてもダメだし。
すごい暗記力。そして、無表情という演技。巧妙なイントネーションと間。お二人とも女優さん??
少年隊ファンなので、ヒガシのくだりはカシワ手を打って笑ってしまいました。
愛しの鬼ヶ島は、いつもと同じように見えて、結果やや萎縮してしまってたような。野田の顔がもっと真っ赤になったりおツユ飛んだりするぐらいじゃなきゃ。
流れ星は、やっと1本タテ筋が通ったネタを作れるようになったんだなと安心。これまで技術はあるものの、ネタの展開が弱かったので。
明日のU字工事はどのネタやるんだろ…?非吉本の在京漫才師でいちばん期待しています!ぜひ決勝へ!
※キャン×キャンのボケのかたを、ディズニーシーでお見かけ。
おひとりでいらしてました。自分へのごほうび?
※夕食後、あべこうじさんとエリートヤンキーさんをお見かけ。