『サラリーマンNEO』@NHK総合

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今夜は三谷幸喜スペシャル・新作コントで大熱演!
出演者/三谷幸喜 生瀬勝久 入江雅人

脚本家や映画監督として活躍する三谷幸喜が、俳優としてコントに挑戦する。ツッパリ高校生風の4人の重役を描いた「重役会議」では、会社買収の危機を救う弁護士役で出演する。コント「吉成」では深夜、同僚(生瀬勝久)の家に転がり込むサラリーマンを演じる。
世界の社食から」はインド最大の銀行の社員食堂を紹介する。
出演はほかに、入江雅人、山西惇、八十田勇一、堀内敬子いとうあいこ深水元基ら。」


『ガキ〜』のショージ先生は展開が見えるので、こっちを録画してみます。
今日は東京03の単独を観たあとだから、見る目が厳しくなってそう。自分。


【リアルタイムで観た感想】
区別を付けたくないのに付けざるをえない。今回も。>「演劇人によるコント(の多く)」と「お笑い芸人によるコント」の違い。
古くは『やっぱり猫が好き』の皆さんとか、最近では大泉洋さんとか荒川良々さんとか大倉孝二さん達はちゃんと出来てるのに、多くの舞台役者さん&演出家が出来てないこと。
いわゆる「ヌキ」=緊張感が抜ける瞬間をあえて作ること だと改めて思った。
「笑わせまっせ〜!」という気持ちありありで、肩に力の入ったやりとりばかり繰り出すんだ。


あとはおそらく、やはり「NHKである」という壁。
以前、NHKで仕事をしたとき、ナレーションの文章に過剰なまでにテコ入れが入り。プロデューサーの言うとおりに直されたあとのナレーションは、丁寧さを優先しすぎて耳障りじゃないか?と思うほどだった。


今日の1つめのコント。
本来は「ヌキ」であるはずの、「ライバル社員がいない場面」。
お笑いライブや民放のテレビ番組ならたぶん会議室の照明は彼らの心情を反映して、とたんにパッと明るくなるはず。花柳社中が出てきてもおかしくない。
けれど今日のこのコントでは暗いままだった。暗い中で明るい顔されても、わかんねーし。
推測でしかないけれど、「電気を明るくしたり暗くしたりしに行くの?しないでしょ、会議中にそんなこと。あり得ないでしょ?」とかなんとか言われて局側に却下されたのではあるまいか?
ただカメラをスィッシュすることは許してもらえたんだろう。もしくは逆に局側から代案として出されたか?
でもね、暗い場所でカメラをスィッシュすると、よけい劇画タッチ=シリアスに見えちゃうんですよ。
観ていてアンバランスで気持ち悪かった。台本自体はベタに笑えるものな気がするのに、演出がどうしたものか・・・。


あと、いとうあいこさんによる保険CMのパロディ。
パロディになってない。
保険のCMをパクるなら、“天使の顔をした悪魔”じゃなくてどうする。
あんなに暗い声のトーンとリズムで誰が気軽に問い合わせるかい!もっと軽薄に、心無い感じでやらんかい!>レイクCMの夏川純みたいに。
あとポロシャツの色のトーンも暗いんじゃい!本物っぽくするならもっとテニスウェアみたいな老人ウケする色で、ニセモノっぽさ出すなら紫とかショッキングピンクとかでしょうが。
これもあれなの?演出担当者がその基本を解ってないの?なんなの?
尺はたっぷり使ったわりに、おもしろくなくて残念でした。ふぅ。