R−1ぐらんぷり2010・準決勝(東京)レポ的報告+決勝進出者予想


審査員/桂きん枝 大工富明 佐藤かんじ せきしろ
フジテレビ・ヤブキカンタロウ 関西テレビ・フルイチタダツグ


*ネタバレを避けるため、内容に触れずして辛口気味ですみません*


【ウケ】
 ◎(会場中がドッと沸いた)
 ○(会場の7割ほどが沸いた)
 △(会場の4割ほどが沸いた)


【決勝進出予想】
 ◎(当確)
 ○(評価によってはありえるクォリティ)
 ●(サバイバルステージ進出ならありえるかも)
 △(ちょっと厳しそう)
 ×(お客をつかめないまま終わった感じ。今年は無いかな…)
  


名前(※敬称略)ジャンル三回戦と同ネタかウケ予想感想・

ポイント

はいじぃ フリップ芸とある小ネタ以降は画期的だが…。
井上マー ひとりコント増やした小ボケが毒気強めなのが吉と出るか?
やまもとまさみ ひとりコント(+言葉遊び)言葉ボケから逸れたら、失速してしまった。
こばやしけん太 フリップ+形態模写×模写力が素晴らしいだけに、感心を笑いが上回るようもっと抜き所がほしい。
渡辺直美 マニアックものまね同+1ネタ技術力は高いが、大会映えに欠けそう…。
もう中学生キャラコス+紙芝居 いつもより大がかりだったが、ストーリー性が弱まった。
タッツィー ものまね(+フリップ)×テンポが流れすぎていた。
アナログタロウ(フリー) マニアックものまね人選・曲選のセンスもいいが、間が秀逸。
にしおかすみこ 落語(+漫談)後半部分の付け足しにより、オチと合わなくなった。
あべこうじ 漫談滞ることなく、盛り上がり。
庄司智春 コント+キャラコス×三回戦より間延びした気が。

友近 コント(あるある+動き+音使い) 前半のベースの印象が強いがゆえ、後半からの展開が唐突な印象。
大重わたる

夜ふかしの会
(フリー)
ひとりコント+言葉遊び×オシャレだが、4分はもたず…。
DJきーぽん コント+音使い ×ネタのタテ軸(キャラの立ち位置)がよく解らぬまま終わった。
ウクレレえいじ
(WAHAHA本舗)
マニアックものまね同+2つ追加追加した小ネタが“攻め系”で心意気を感じさせた。
エハラマサヒロコント(+あるある+音使用+動き) ウザさがギリギリな、パワー系のネタで圧巻。
徳井義実
(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
フリップ+言葉遊びよしさんの旧ネタとかぶるテイスト。ひねり・発展がもっとほしかった。
鳥居みゆき
(サンミュージックプロダクション)
漫談(+落語+漫才)意外なジャンルで登場。高レベルだったが、ヤマ場に欠けたか?
Gたかし
(トップ・カラー)
マニアックものまね(+フリップ) ○→◎ 三回戦のネタを改良し、テンポアップ!間が絶妙に。
長江もみ
(松竹芸能 東京)
フリップ 後半の付け足し部分で、ネタのタテ軸がブレてしまった。
メンソールライト
(太田プロダクション)
漫談 三回戦よりもテンポが落ちていたのが残念。
岸学
(ケイダッシュステージ)
フリップ+漫談 同→オチ変更 オチに向けての数個を変えてきたのに驚き。しかし、全国放送ではどうにも伝わらない内容では?

田上よしえ
(プロダクション人力舎)
ひとりコント(+あるある) 同+幾つか追加 三回戦で観た人にはウケづらかったかも。
長浜之人
(ヴィジョン・ファクトリー)
マニアックものまね ○→◎ よくまとまっているが、パターンに慣れてきてしまう恐れが。
岩間よいこ

パルフェ)(フリー)
言葉遊び × 発想はとても良いが、展開が小さいのが惜しい。
井戸田潤

スピードワゴン

(ホリプロコム)
キャラ漫談 序盤からやや飛ばしすぎた感が。
鈴木つかさ

(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
言葉遊び × 数年前の旧ネタの型。東京の準決勝で披露するには詰めが甘いかも。
くまだまさし

(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
小道具芸 2ネタ追加 「消化試合」と自虐し、マイペースにいつも通り。
天津木村

(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
エロ詩吟+フリップ   × ふだんのネタより凡庸に。また、テレビ放送に不向き。
山田與志
COWCOW

(よしもとクリエイティブ・

エージェンシー 東京)
キャラコス+言葉遊び二回戦と同ハード(外見)のクォリティの高さに比べ、ソフト(小ネタ)が凡庸な印象。
ゴンゾー
(ビッグワールド)
一芸※違う曲目2曲で見せた三回戦よりもパワーアップし、1曲で貫いたのはお見事!
今泉あるあるネタ幾つか追加沸いた小ネタもあれど、いつも通り。
赤いプルトニウムあるあるネタほぼ同じ沸いた小ネタもあれど、いつも通り。
サイクロンZ音使い+言葉遊び+動き3つ追加キレはあるが、ピンと来ない小ネタも…。
いとうあさこキャラコス+あるある 良くも悪くもテレビで観るネタまんまっぽかったのが、どう評価されるか?
ゆってぃキャラコス+あるある※小ボケは違うラッパーの模写の上手さはさすが。会場いじりが多すぎたか?
我人祥太フリップ+コント+言葉遊び付け足した小ボケが重めだったのが災いか。
キャプテン渡辺キャラコス+あるある付け足した小ネタが情景が想像できる変化球で、三回戦同様いちばんの大きな笑いを獲得。
川島明麒麟言葉遊び+あるある 照明・音使いが、かなりのすべり防止に!差し引いても評価されるか?
夙川アトムひとりコント+あるある序盤に間をとりすぎて、空気が重く。沸きはしなかったが、斬り口が評価されるかも。
天津向ひとりコント+あるある ×キャラには合っているが、1つのサプライズ的なボケ以外は単調。
ユリオカ超特Q漫談+あるある時事問題も取り入れつつ、軽妙さは変わらず。
注)Gたかし=グラップラーたかし


【そのほか、思うこと】

  • 友近は、噂に聞いていたネタ。居そうな女性を見事に描き観客の心をつかんでいただけに、後半のおふざけへの流れが唐突に。

 この人、いつもR−1の準決勝や決勝になると、ひょいっと逃げるような印象がある。
 「大会に真っ向からぶつかりたくない」のか、「これで認めてほしい」のか?不思議。

  • R−1は毎年、M−1以上に決勝進出者が読めない。突出した人以外は団子状態。

その争いを制して、決勝進出に値するのは誰か?注目されます。